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基礎から学ぶ構造金属材料学






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書籍情報
本書は,構造材料を主な対象とし,構造材料を理解するため塑性変形を引き起こす結晶格子欠陥,すなわち転位の動きを理解することにも重点を置いている.「材料強度学」,「構造材料学」,「機械材料」などの講義で教鞭をとり,豊富な指導経験を有す著者らが編んだ書で,構造材料を網羅し,そのボリュームをコンパクトにまとめた材料を学ぶ学生・研究者必携の一冊である.
基礎から学ぶ構造金属材料学
A5/216頁 定価(本体3500円+税) 978-4-7536-5504-5
丸山公一(工学博士)/藤原雅美(工学博士)/吉見享祐(博士(工学)) 著
まえがき 著者略歴

目 次
1 金属の結晶構造
1.1 金属結合
1.2 物質の結晶構造
 1.2.1 最密充塡構造
 1.2.2 体心立方晶
 1.2.3 規則格子
1.3 結晶の幾何学
 1.3.1 立方晶の方向
 1.3.2 立方晶の面
 1.3.3 面の間隔

2 結晶中の格子欠陥
2.1 格子欠陥の分類
2.2 点欠陥
2.3 線欠陥(転位)
 2.3.1 刃状転位
 2.3.2 らせん転位
 2.3.3 転位ループと混合転位
2.4 面欠陥
 2.4.1 結晶粒界
 2.4.2 積層欠陥

3 金属材料の応力-ひずみ曲線図
3.1 応力とひずみ
3.2 弾性変形と塑性変形
3.3 降伏現象とリューダース帯の伝播
3.4 延性と脆性
3.5 バウシンガー効果

4 金属結晶の弾性変形
4.1 弾性の起源
4.2 ヤング率の原子論的解釈
4.3 金属結晶のヤング率

5 金属単結晶の塑性変形
5.1 塑性変形の様式
5.2 すべり変形
5.3 すべり変形が起きる結晶学的な面と方向
5.4 すべり系が活動するのに必要なせん断応力
5.5 双晶変形

6 転位の運動と塑性変形
6.1 完全結晶のせん断強度
6.2 転位の運動
6.3 転位の弦モデル
6.4 転位にはたらく力
6.5 転位の合一消滅
6.6 転位の増殖機構
6.7 転位運動に対する障害
6.8 転位のすべり運動と塑性変形
6.9 金属単結晶の降伏
6.10 塑性変形による硬化現象

7 金属多結晶体の変形と強化機構
7.1 多結晶体のすべり変形
7.2 多結晶体と単結晶の変形応力の関係
7.3 結晶粒界による強化
7.4 転位と溶質原子との相互作用
7.5 粒子による強化
7.6 高温変形

8 機械試験法
8.1 引張試験
8.2 曲げ試験
8.3 硬さ試験
8.4 衝撃試験
8.5 破壊靱性試験
8.6 疲労試験
8.7 クリープ試験

9 金属中の原子の拡散
9.1 金属中の原子の拡散経路
9.2 拡散速度
9.3 拡散係数と熱活性化過程
9.4 拡散機構
 9.4.1 格子間機構と空孔機構
 9.4.2 自己拡散と不純物拡散
 9.4.3 相互拡散とボルツマン-マタノの方法
9.5 カーケンドール効果

10 回復と再結晶
10.1 塑性加工と焼なまし
10.2 回復
10.3 再結晶
10.4 組織制御と結晶粒微細化

11 合金の平衡状態図と材料組織の形成
11.1 ギブスの相律
11.2 核生成と過冷却
11.3 全率固溶型状態図
11.4 濃度
11.5 全率固溶型合金での組織形成
11.6 相分離
11.7 包晶型状態図
11.8 共晶型状態図
11.9 偏晶反応
11.10 その他の状態図
11.11 材料組織に関するまとめ

12 鉄鋼材料の組織と強度
12.1 Fe-C合金の平衡状態図
12.2 鉄鋼材料の徐冷組織
12.3 パーライト組織の制御
12.4 等温変態とTTT線図
12.5 ステンレス鋼

13 鉄鋼材料の熱処理
13.1 熱処理の分類
13.2 連続冷却変態とCCT線図
13.3 マルテンサイト変態の機構
 13.3.1 オーステナイトとマルテンサイトの結晶学的関係
 13.3.2 マルテンサイト変態のプロセス
13.4 マルテンサイト変態組織と機械的性質
13.5 焼もどしに伴う組織と機械的性質の変化
13.6 焼もどし軟化抵抗
13.7 焼もどし脆化



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