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在庫は時期によりまして 変動することがございます |
書籍情報
本書は,学部学生,大学院生,凝固・鋳造に関わる技術者や研究者を対象に,凝固工学の中でも凝固組織形成の基礎を学ぶための入門書である.凝固現象の特徴を科学的に捉え,凝固組織形成と凝固・鋳造欠陥形成の基礎を理解する.金属材料の凝固している姿を写したX線イメージングの画像を可能なかぎり掲載し,読者の好奇心を刺激する1冊となっている. |
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凝固工学の基礎
凝固組織の成り立ちを学ぶ
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A5/232頁 定価(本体4000円+税) 978-4-7536-5138-2
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安田秀幸(工学博士) 著 |
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目 次 |
1 序 論 1.1 凝固に関連する材料プロセスと凝固工学 1.2 凝固現象の特徴 1.3 本書で用いる輸送現象 濃度と組成/移流項のある拡散方程式/固有拡散と相互拡散/拡散の熱力学的駆動力 参考文献
2 界 面 2.1 界面エネルギー 2.2 曲率効果 2.3 界面エネルギーの異方性 2.4 ラフ界面とファセット界面 2.5 固溶体・化合物における界面形態 2.6 固相の平衡形 2.7 ラフ・ファセット界面の選択 2.8 界面の移動 参考文献
3 核生成 3.1 核生成の定義と種類 3.2 均一核生成 3.3 不均一核生成 3.4 核生成頻度 3.5 自由成長モデル 3.6 合金における核生成 3.7 多相凝固における核生成 3.8 核生成の連鎖 参考文献
4 界面の安定性 4.1 界面の形状 4.2 純物質の成長界面の安定性 4.3 合金における界面の安定性 4.4 平滑界面の定常成長 4.5 組成的過冷却 4.6 界面の安定性の波長依存性 4.7 平滑な界面の絶対安定 参考文献
5 デンドライト成長 5.1 デンドライトの形成 5.2 凝固過程のデンドライト組織の特徴 成長の異方性/固体の力学特性の発現/流体の透過性 5.3 デンドライト形状の選択 5.4 デンドライト成長の定量モデル 5.5 デンドライトアーム間隔 1次アーム間隔/2次アーム間隔 5.6 デンドライトアームの溶断 参考文献
6 溶質分配 6.1 溶質分配とミクロ偏析 6.2 平衡凝固モデル 6.3 シャイルモデル 6.4 固相内拡散を考慮したミクロ偏析モデル 6.5 デンドライトアームの配置を考慮したモデル 6.6 多元系合金のミクロ偏析 参考文献
7 急冷凝固 7.1 急冷凝固の特徴 7.2 急冷の意味 7.3 過飽和固溶体の熱力学 7.4 過飽和固溶体の速度論 参考文献
8 凝固組織選択 8.1 凝固組織の形成と選択 8.2 共晶系の凝固 協調共晶成長した凝固組織/協調共晶成長における溶質交換/協調共晶成長におけるラメラ間隔の選択/協調共晶領域/分離共晶成長 8.3 偏晶系の凝固 2液相分離/偏晶系における協調成長 8.4 包晶系の凝固 競合的な成長/拡散律速による連続成長(包晶凝固)/マッシブ的な固相変態を伴う凝固形態/非定常な競合成長 8.5 多元系における共晶・包晶凝固 共晶界面の不安定性/多元系における溶質分配と成長形態 8.6 等軸晶・柱状晶遷移 柱状晶/等軸晶/柱状晶-等軸晶遷移 8.7 組織選択 デンドライト先端温度と成長速度/相・組織選択基準 参考文献
9 鋳造・凝固欠陥 9.1 マクロ偏析の概要 9.2 マクロ偏析の定義 9.3 局所溶質再分配モデル 9.4 固液共存領域の流動 9.5 流動によるマクロ偏析の発達 9.6 固液共存体の力学特性 9.7 固液共存体のせん断に対する不安定性 9.8 マクロ偏析の例 負偏析/A偏析/V偏析/連続鋳造における中心偏析 9.9 ポロシティの形成 参考文献
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