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無機固体化学






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書籍情報
本書は,基礎的な化学の学習を一通り終えた学部学生の教科書として好適である.広範囲に及ぶ無機化学の分野のなかで何から学べばよいのか迷う初学者に対して,より専門的な固体化学や物性化学を修得するのに必要な概念や知識をコンパクトにまとめた.大学教養レベルの無機化学と専門分野の橋渡しとなる学習書である.
無機固体化学
構造論・物性論
A5/284頁 定価(本体3800円+税) 978-4-7536-3501-6
吉村一良(工学博士)/加藤将樹(博士(理学)) 著
まえがき 著者略歴

目 次
第1章 化学結合と電気陰性度
1.1 固体における化学結合
1.2 電気陰性度の均等化原理
1.3 化学結合のイオン結合性,共有結合性
1章 参考文献

第2章 イオン結合性結晶の基本原理
2.1 電気的中性原理
2.2 ポーリングの静電原子価則(ポーリングの第2原理)
2.3 イオン半径比則(ポーリングの第1原理)
2章 参考文献

第3章 固体の熱化学
3.1 マーデルングエネルギー
3.2 格子エネルギーのモデル
3.3 ボルン-ハーバーサイクル
3.4 熱化学的現象と格子エネルギー
3.5 量子論から見た固体エネルギー論
3章 参考文献

第4章 固体結晶の熱力学と平衡状態図論
4.1 系,相,成分
4.2 ギッブスの相律
4.3 相の平衡条件と自由エネルギー組成曲線
4.4 平衡状態図論と平均場近似:正則溶体モデル
4.5 液相-固相の相平衡:溶体の熱力学
4.6 固相の相平衡:相分離現象
4.7 相分離と共晶系:計算機シミュレーションによる平衡状態図
4.8 包晶反応と中間相の生成
4.9 不変反応と平衡状態図
4.10 三元系平衡状態図
4.11 ブラッグ-ウィリアムズ近似の応用例:秩序・無秩序相転移
4章 参考文献

第5章 固体の結晶構造と構造因子
5.1 固体の結晶構造と対称操作
5.2 結晶構造パラメーター
5.3 結晶面による回折とブラッグの式
5.4 逆格子と構造因子
5.5 構造因子の計算例と消滅則
5章 参考文献

第6章 結晶の構造化学
6.1 単体の構造
6.2 最密充填構造とその空隙
6.3 MX型構造
6.4 MX2型構造
6.5 MX3型,M2X3型構造
6.6 複合化合物
6章 参考文献

第7章 格子欠陥 ―静的な格子欠陥―
7.1 ゼロ次元的な静的格子欠陥
7.2 転位-一次元的格子欠陥-
7.3 積層欠陥-二次元的面欠陥-,結晶粒界・ボイド-三次元的欠陥-
7章 参考文献

第8章 動的な格子欠陥としての格子振動
8.1 原子の熱運動:格子振動
8.2 固体中の弾性波としての格子振動
8.3 固体中の素励起としての格子欠陥(フォノン)
8章 参考文献

第9章 拡散 ―固体中の原子の運動―
9.1 フィックの第1法則
9.2 拡散の機構
9.3 自己拡散および相互拡散
9.4 フィックの第2法則と俣野の修正式
9.5 真の拡散係数の求め方
9章 参考文献

第10章 相転移の熱・統計力学と量子論的記述
10.1 相転移現象
10.2 規則・不規則相転移
10.3 電子状態の相転移
10.4 相転移の現象論:ランダウ理論
10章 参考文献



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