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超伝導






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書籍情報
本書は,超伝導の考え方と超伝導研究のおおよその全体像が掴めるよう平易に書き著したテキスト.s波超伝導の基礎的知識の上に新しく得た非s波超伝導の知識を加え,超伝導の実験的研究を始めようとする学生や研究者に最低限知っていてほしい知識をまとめている.超伝導に関する様々な物理的概念だけでなく,強相関電子系の理論に登場してきた物理的概念も直観的に理解できるよう編まれており,超伝導を学ぶ入口で座右に置くべき1冊となっている.

関連情報
正誤表
物質・材料テキストシリーズ
超 伝 導
直観的に理解する基礎から物質まで
A5/380頁 定価(本体5000円+税) 978-4-7536-2319-8
小池洋二(理学博士) 著
まえがき 著者略歴

目 次
第1章 超伝導とは

第2章 超伝導の基本的性質

2.1 超伝導の発見:完全導電性
2.2 磁場の効果
2.2.1 磁場効果:完全反磁性
2.2.2 熱力学的考察
2.3 磁束の量子化

第3章 超伝導のその他の性質
3.1 比熱
3.2 トンネル効果
3.3 ジョセフソン効果
3.3.1 直流ジョセフソン効果
3.3.2 交流ジョセフソン効果
3.3.3 SQUID
3.4 熱伝導:2流体モデル
3.5 熱電能
3.6 電磁波吸収
3.7 超音波吸収
3.8 核磁気共鳴
3.9 同位体効果
3.10 永久電流の安定性

第4章 超伝導の現象論
4.1 ロンドンの現象論:磁場侵入長
4.2 ピパードの現象論:コヒーレンス長
4.3 第1種超伝導体と第2種超伝導体
4.3.1 第1種超伝導体
A.反磁場効果
B.界面エネルギー:近接効果,アンドレーエフ反射
4.3.2 第2種超伝導体
4.4 ギンツブルク-ランダウの現象論(GL理論)
4.4.1 GL方程式の導出
4.4.2 GL方程式によるHcの導出
4.4.3 GL方程式によるコヒーレンス長の導出
4.4.4 GL方程式による磁場侵入長の導出
4.4.5 GL方程式によるHc2の導出
4.4.6 GL方程式によるHc3の導出
4.4.7 GL方程式によるHc1の導出
4.5 第2種超伝導体の混合状態
4.5.1 渦糸に働く力と磁束格子
4.5.2 磁束フローと磁束クリープ:臨界電流
A.磁束フロー
B.磁束クリープ
4.5.3 磁化のヒステリシス
A.磁場変化
B.温度変化

第5章 超伝導の微視的理論
5.1 電子対形成
5.1.1 電子間引力の起源
5.1.2 電子間引力によるフェルミ面の不安定性
5.2 フォノンを媒介とする電子対形成による超伝導(BCS理論)
5.2.1 基底状態:超伝導ギャップと凝縮エネルギー
5.2.2 励起状態
A.励起エネルギー
B.状態密度
5.2.3 有限温度
A.超伝導転移温度
B.超伝導ギャップ
5.2.4 熱力学的物理量
A.比熱
B.熱力学的臨界磁場
5.2.5 電子対の破壊
A.軌道に対する磁場効果
B.スピン常磁性効果:FFLO状態
C.不純物効果:ジャッカリーノ-ピーター機構
5.3 強結合超伝導
5.3.1 BCS理論の拡張としての強結合理論
5.3.2 弱結合から強結合極限へのクロスオーバー
5.4 異方的電子対
5.4.1 異方的電子対の形成機構
5.4.2 超伝導転移温度と超伝導ギャップと状態密度
A.超伝導転移温度
B.超伝導ギャップ
C.状態密度:ボロビック効果
5.5 スピンのゆらぎを媒介とする電子対形成
5.5.1 銅酸化物超伝導体におけるスピンのゆらぎ
5.5.2 鉄系超伝導体におけるスピンのゆらぎ
5.6 軌道のゆらぎを媒介とする電子対形成

第6章 各種超伝導物質
6.1 元素単体の超伝導体
6.2 合金超伝導体
6.3 2元化合物超伝導体
6.3.1 A15型化合物
6.3.2 B1型化合物
6.4 層状超伝導体(2次元超伝導体)
6.4.1 層状超伝導体(2次元超伝導体)における異方性
6.4.2 超伝導ゆらぎ
6.4.3 遷移金属ダイカルコゲナイドとそのインターカレーション化合物
6.4.4 グラファイト・インターカレーション化合物
6.4.5 層状ホウ素炭化物
6.4.6 層状窒化物・インターカレーション化合物
6.4.7 MgB2
6.4.8 Nax(H3O)zCoO2yH2O
6.5 鎖状超伝導体(1次元超伝導体)
6.5.1 鎖状超伝導体(1次元超伝導体)における異方性
6.5.2 遷移金属トリカルコゲナイド
6.5.3 (SN)x
6.6 有機超伝導体
6.6.1 擬1次元物質
6.6.2 擬2次元物質
6.7 磁性超伝導体
6.7.1 LnRh4B4
6.7.2 シェブレル相化合物
6.8 重い電子系超伝導体:空間反転対称性のない化合物
6.9 酸化物超伝導体
6.9.1 BaBiO3系酸化物:バレンス-スキッパー化合物
6.9.2 Li1+xTi2-xO4
6.10 銅酸化物超伝導体
6.10.1 概観
A.物質と結晶構造
B.物性相図
C.超伝導状態
D.常伝導状態
6.10.2 電子状態
6.10.3 電子対形成と物性相図
6.10.4 高Tcの理由:スピン梯子格子型銅酸化物
6.11 フラーレン・インターカレーション化合物超伝導体
6.12 鉄系超伝導体
6.12.1 概観
A.物質と結晶構造
B.物性相図
C.超伝導状態
D.常伝導状態
6.12.2 電子状態
6.12.3 電子対形成
6.13 BiS2系超伝導体
6.14 水素化物超伝導体

第7章 室温超伝導への道

参考書
索 引
物質索引



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