|
|
在庫は時期によりまして 変動することがございます |
書籍情報
結晶学は,固体物理,材料科学,無機有機化学,構造生物学など,様々な学問の基礎となるものである.本書は著者の長年の講義経験から,結晶学を基礎から平易にきっちりと解説し,他書を参考とする必要がないよう充分に内容を吟味,検討して執筆されており,結晶学に初めて接する学生の入門コース,大学院生のテキストとして最適であるだけでなく,装置を駆使して構造解析を行う第一線の研究者,技術者にも新たな切り口を示す内容となっている. |
関連情報
【修正情報】6.3.2節(pdf)
【Q&A】(2022/4/21更新)(pdf)
|
|
|
|
物質・材料テキストシリーズ |
結晶学と構造物性
入門から応用、実践まで
|
A5/320頁 定価(本体4800円+税) 978-4-7536-2307-5
|
野田幸男(理学博士) 著 |
|
目 次 |
第1章 はじめに
第2章 結晶のもつ対称性 2.1 結晶のもつ並進対称性 2.2 格子点の回転対称性 2.3 二次元の格子点と単位胞 2.4 三次元の格子点と単位胞 2.5 ブラベ格子 三斜晶系/単斜晶系/直方(斜方)晶系/正方晶系/六方晶系/三方晶系/立方晶系/ブラベ格子のまとめと複合格子
第3章 第一種空間群(シンモルフィックな空間群) 3.1 三斜晶系の空間群 3.2 単斜晶系の空間群 3.3 直方(斜方)晶系の空間群 3.4 正方晶系の空間群 3.5 六方晶系の空間群 3.6 三方晶系(菱面体晶系)の空間群 3.7 立方晶系の空間群 3.8 簡単な構造の例
第4章 結晶の物理的性質と対称性 4.1 物理量の方向と結晶軸 4.2 自発分極P(極性ベクトル) 4.3 微小回転と磁気モーメント(軸性ベクトル) 4.4 テンソルとは 4.5 誘電率ϵij,分極率αij(2階のテンソル) 4.6 テンソルの短縮記法 4.7 応力Tijと歪みeij
4.8 圧電定数dijk,逆圧電定数γijk(3階のテンソル) 4.9 弾性率Cijkl(4階のテンソル)
第5章 第二種空間群と磁気空間群 5.1 第二種空間群(ノンシンモルフィックな空間群)と対称操作 5.2 磁気空間群 5.3 相転移と空間群の部分群
第6章 X線回折 6.1 電子によるX線散乱 6.2 X線の発生方法 6.3 結晶による回折 回折の幾何学とブラッグ反射の式/干渉効果による回折/ラウエ関数と逆格子単位胞の基本ベクトル/構造因子F(Qhkl)/デバイ-ワラー因子と温度因子,原子変位因子 6.4 低次元物質による回折 6.5 結晶の対称性と構造因子の消滅則 ブラベ格子と構造因子,その対称性と消滅則/複合格子の消滅則とブリルアンゾーン/らせん軸と映進面の消滅則
第7章 中性子回折 7.1 量子ビームのエネルギーと波長 7.2 中性子の発生方法 7.3 中性子用フィルター 7.4 同時反射と多重反射 7.5 中性子の散乱能と吸収 7.6 中性子の磁気散乱能 7.7 非弾性散乱
第8章 回折実験の実際と構造解析 8.1 X線回折計とゴニオメータの種類 8.2 ゴニオメータと検出器での計算原理 ゴニオメータの角度方向と座標の定義/二軸回折計での逆格子ベクトルQ/回転のマトリックス/χ型とκ型ゴニオメータの逆格子ベクトルQの回転/平板二次元検出器でのkfとQ 8.3 UBマトリックスと逆格子ベクトルQ 8.4 構造解析の基本的方法と手順 吸収補正/ローレンツ因子による補正/消衰効果の補正/フーリエ合成と差フーリエ合成/構造因子の位相と異常分散/構造解析と最小二乗法による精密化/マキシマムエントロピー法 8.5 誤差の評価 8.6 粉末回折法 8.7 TOF法での測定法 単結晶構造解析装置(TOF)/粉末構造解析装置(TOF) 8.8 非弾性散乱の測定法 原子炉での三軸分光器/パルス中性子でのチョッパー型分光器
第9章 相転移と構造変化 9.1 秩序変数とは 9.2 原子変位と秩序変数 9.3 秩序変数による回折強度 9.4 秩序変数と自由エネルギー 9.5 結合系の秩序変数 9.6 秩序変数と揺らぎ 9.7 散漫散乱 9.8 モードの不安定化とソフトフォノン
第10章 結晶・磁気構造解析の例 10.1 MeHPLNの水素結合と電子分極 10.2 MnF2の結晶構造と磁気構造解析 10.3 YMn2O5の結晶構造と磁気構造解析
|
|
|